お隣のイケメン先輩に、365日溺愛されています。
後ろから、大好きな温もりに包み込まれた。
「……そろそろ杞羽チャンがさびしくなる頃かなーって思って来てあげましたよ」
「っ、」
「……俺がそばにいなくてさびしかった?」
口にするのがめちゃくちゃ恥ずかしい。
だから……身体の向きをくるっと変えて、ただギュウッて抱きつく。
でも、きっと先輩はこれでわかると思う。
「さびしかったんだ?……かーわい」
ほら、嬉しそうにこんなこと言うんだから。
「杞羽チャンは俺がそばにいないとダメなんだね」
「うぅ」
完全に主導権は暁生先輩。
「……それじゃ、俺の部屋に連れて行っちゃおーか」
ふわっと抱き上げられて、あっという間に先輩の部屋に連れて行かれた。
ベッドの上にゆっくりわたしを下ろそうとする。
けど。
「……あれ、どーしたの」
先輩の首筋に腕を回したまま。
ギュッとして離れない。