お隣のイケメン先輩に、365日溺愛されています。
「……ギュッて、先輩もして……」
「……わがままなお姫さま」
なんて言いながらも、ちゃんとギュッてしてくれる先輩はわたしに甘い。
「ずるいよね。杞羽って不意にこうやって甘えて可愛いこと言うから」
「ずるいのは先輩も同じです……っ」
いつだって、わたしのほうが振り回されてばっかり。
「そんな生意気なこと言ってる口は塞いじゃうけど……いーの?」
「いい、ですよ……」
「へぇ、大胆だね」
「先輩から言ったくせに……っ」
強気に見つめてみたら、視線が絡んだのはほんの一瞬で、すぐにいつもみたいに甘すぎるキスが落ちてきた。
でも、一度だけ。
軽く触れたらすぐに離れちゃった。
「……ほんとはもっとしたいけど」
「っ……?」
「なんか今日の杞羽ものすごく素直だから、これ以上やったら危なそう」
危なそう……とは?
イマイチ意味がわかんない。