お隣のイケメン先輩に、365日溺愛されています。
「声我慢したらいーじゃん」
「や、やです……っ」
「あー、でも杞羽チャンは感じやすいから声抑えられないもんね」
「うっ……、そんなこと口にしないでください…」
先輩の攻め方がずるいんだもん。
わざと声出させるように、弱いところばっかり攻めてくるから。
「……杞羽は俺なしじゃダメになっちゃったんだ?」
先輩の腕の中で、コクッと首を縦に振る。
「……じゃあ、俺のお嫁さんになるしかないね」
「へ……っ、なんですかいきなり」
「母さんが杞羽みたいな娘が欲しいって」
「そ、それは嬉しいですね」
なんか突然プロポーズまがいみたいなことされたせいで、変にドキドキしちゃう。
「……春瀬杞羽ってかわいーじゃん」
「っ……!?」
またそうやって、わたしの心拍数をドンッと一気に上げるんだから、ずるい━━━━。