お隣のイケメン先輩に、365日溺愛されています。



「え、あっ、もしもし」


切ろうとしたのを止めて、あわててスマホを耳元にまで持っていく。


『……』


ん?あれ、無言なんだけど。
もしかして切れてる?


耳から少し離して画面を見ても、いちおう通話中にはなってる。


えっ、なになに、なんで無言なの先輩。
あらての嫌がらせ??


すると、何も言わずにプツッと切られた。


「えぇ……?」


結局、今のなんだったんだろう。
真っ暗になったスマホの画面をジーッと見つめて、むむむと考えてみる。



もしかして、何かあった…とか。
緊急事態が起こってるとか…!?


電話には出れたけど、喋るほど気力が残ってなくて…みたいな。


えっ、うそ。
まさか体調不良とかで倒れたりしてないよね…!?


すごく心配になって、気づいたらスマホと家の鍵を持って部屋を飛び出して、急いで暁生先輩の部屋へ。

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