お隣のイケメン先輩に、365日溺愛されています。
いつもよりずっと強引で、無理やり口をこじ開けてくる。
「ま、まっ……ん……」
ほぼ無いに等しい力で抵抗しても、全然かなうわけない。
唇をわずかに動かして、たまにやわく噛んだり、音を立てたり。
甘い、甘すぎて、クラクラする。
「やっ、ほんとに待って……っ」
顔を横にずらして精いっぱいの抵抗。
見下ろしてくる先輩の瞳は、かなり熱を持っていて止めないとぜったいまずい。
でも、今の先輩は止まってくれないような予感がする。
「……ダーメ、今いいトコなのに」
軽く笑った妖艶な笑み。
いつもと違って艶っぽくて熱っぽくて。
抵抗したら、簡単に片手で両手首をつかんでくる。
「……そーだ。イイコト思いついた」
目の前で、シュルッとほどかれるネクタイ。
今度はそのほどかれたネクタイが、あっという間にわたしの両手首に縛られた。