お隣のイケメン先輩に、365日溺愛されています。



いつもよりずっと強引で、無理やり口をこじ開けてくる。


「ま、まっ……ん……」


ほぼ無いに等しい力で抵抗しても、全然かなうわけない。


唇をわずかに動かして、たまにやわく噛んだり、音を立てたり。



甘い、甘すぎて、クラクラする。



「やっ、ほんとに待って……っ」


顔を横にずらして精いっぱいの抵抗。


見下ろしてくる先輩の瞳は、かなり熱を持っていて止めないとぜったいまずい。



でも、今の先輩は止まってくれないような予感がする。



「……ダーメ、今いいトコなのに」


軽く笑った妖艶な笑み。
いつもと違って艶っぽくて熱っぽくて。



抵抗したら、簡単に片手で両手首をつかんでくる。



「……そーだ。イイコト思いついた」


目の前で、シュルッとほどかれるネクタイ。


今度はそのほどかれたネクタイが、あっという間にわたしの両手首に縛られた。

< 328 / 350 >

この作品をシェア

pagetop