お隣のイケメン先輩に、365日溺愛されています。
結局この日も一緒のベッドで寝たけど、ただ寝るだけ。
抱きしめてもくれない。
だから、わたしなりの最大の抵抗として、目が覚めたら先輩のことは起こさずにそのまま部屋を出て学校へ。
「ほほーう。ついに倦怠期か?」
「うそ……これがカップルに起こる倦怠期ってやつなの……っ?」
もうとっくに冬休みは明けて、学校に来て早々沙耶に最近のことを相談した。
「あの杞羽にベッタリだった春瀬先輩がついに触れなくなるとはね〜。こりゃ大事件だ〜」
「うぅ……」
机に顔をペシャリとつけて、落ち込みのポーズ。
ほんとにほんとに大事件だよ……。
「他に気になる女でもできたか〜?」
「そ、そんなぁ……」
「なんて。春瀬先輩に限ってそんなことないと思うけど。だって春瀬先輩の杞羽に対する溺愛度って異常だよ」
「い、異常ってそんなに……?」
「うん、そこまで溺愛するかよってレベル。そのうち部屋とかに監禁しそうじゃん」