お隣のイケメン先輩に、365日溺愛されています。
わたしの部屋の鍵を持ってて、中に入ってこれる人なんて、1人しかいない……。
「……きーう」
「っ、」
ずるいよ、先輩。
そんなふうに甘い声で呼んでくるから。
聞こえないフリをして、無視を貫いたら。
「……起きてるでしょ」
「……ひゃっ」
ギシッとベッドがきしむ音。
それと、あっという間に後ろから大好きな温もりに包み込まれた。
「ほら、起きてるじゃん。なんで無視すんの?」
「……っ、無視してない」
「電話したら切ったくせに」
そもそも、先輩のほうがわたしのこと避けるようなことするから。
わたしが3日間、会いに行かなくったって連絡もして来なくて会いにも来てくれなかったくせに。
それなのに、今頃になってそんなこと言うのずるいよ。