お隣のイケメン先輩に、365日溺愛されています。
「あの抱き枕ビミョー。杞羽のほうがやわらかいし、抱いてて気持ちいい」
「ひゃっ、ちょっ……どこ触ってるんですかっ!!」
どさくさに紛れて、何してくれるの!?
先輩ってほんと自分のしたいようするから、こっちじゃ手に負えない……!!
「どこって杞羽の身体?」
「ぬぁぁ言わなくていいです!!」
「聞いてきたくせに」
「うぅ、もう離してください……っ!」
ほんとにほんとに、
毎朝こんな感じで起こすのだけで一苦労。
すると、やっとしっかり目が覚めてきたのかゆっくり身体を起こした。
同時にわたしも先輩の上から退くことができて、これでようやく起こすの終わり━━━かと思いきや。
なんでか両手をガバッと広げてこっちを見てる。
「え、えっと……」
「杞羽がギュッてしてくれたら起きる」
寝起きの先輩はほんとに子どもみたい。