お隣のイケメン先輩に、365日溺愛されています。
「そもそも、春瀬先輩って女の子にまったく興味ないって噂だよ〜?普段あんまり口も聞いてもらえないみたいだし」
た、たしかに。
初めて会ったときの春瀬先輩の態度はかなり酷かったような。
話すの無理、話すの酸素の無駄。
みたいな感じだったし。
「そんなイケメンを手懐けた杞羽はさすがだね〜。もういっそのことお嫁さんになっちゃえば?プロポーズされたんでしょ?」
「だからー!!それはプロポーズじゃないし!単純に自分のお世話してほしいからわけのわかんないこと言ってるだけなの!」
「わかんないよ〜?杞羽のことかなり気に入ってたりして」
「な、ないない!!」
どうせ、わたしのことなんて都合のいいお世話してくれるお母さん代理みたいな感覚でいそうだし。
「もしかしたら、杞羽に会いたくて教室まで来ちゃったりして〜」
「ないない、ありえない!!」