お隣のイケメン先輩に、365日溺愛されています。



うわ、さすが……。

ちょっと目を離した隙に、もう女の子に囲まれちゃってるし。


「あのっ、春瀬先輩っ!どうしてここに?」

「……」


「誰か探してるんですか??」

「……」


目をキラキラ輝かせて先輩に話しかけているのは、学年でも可愛いと評判の姫花ちゃん。


せっかく姫花ちゃんが話しかけているのにフル無視。


というか、全然姫花ちゃんのほうを見てないし、まったく興味を示していない。


「ほらー、杞羽のこと待ってんだって。早く行ってあげなよ」


「や、でも、姫花ちゃんが話しかけて無視してるならわたしも無視されるんじゃ……」


「何言ってんの。さっき杞羽の名前呼んでたじゃん!ほら、さっさといってらっしゃい」


沙耶にそう言われて、仕方なく先輩のいる前の扉のほうへ。


姫花ちゃんたちは、先輩が無視するからどこかへ行ってしまった。

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