お隣のイケメン先輩に、365日溺愛されています。



「え、えっと、何か……?」

クラスメイトたちの視線が若干……というか、かなり痛いので、さっさと用件を聞いて立ち去ってもらわないと。


ジーッとわたしの顔を見たあと。


「……ひぇ!?な、なんですか!?」

なんでか、
いきなり先輩がわたしのほうに倒れてきた。


とっさに支えたのはいいものの、はたから見たらこれじゃ抱き合ってるみたいに見えるし!!


クラス内がザワッとしたし!!


「ちょ、ちょっ、先輩……っ!!」


「お腹……すいた」

「は、はい??」


「お腹すいた」


いや、2回も言わなくてもわかるけど。
え、まさかここに来た理由って……。


「なんかちょーだい」


お昼食べるものがないから来たんじゃ?
ってか、子どもじゃないんだから自分でどうにかしてほしい。

< 49 / 350 >

この作品をシェア

pagetop