お隣のイケメン先輩に、365日溺愛されています。



あっ、でも待てよ。

ふと、いいことを思いついて、
急いでお風呂セットを準備して部屋を飛び出した。


向かった先はもちろん━━━━━。



「……なーに。インターホンなんか鳴らして」

「え、えっと」


「フツーに鍵使って入ってこればいーのに」



隣にいる春瀬先輩の部屋。


いちおう合鍵を持っているとはいえ、少し遅い時間なのでインターホンを押したら、面倒くさそうに扉を開けてくれた。



「あのっ、突然で申し訳ないんですけど、わたしの家のお風呂が壊れてしまって……。そ、それで先輩さえよければお風呂貸してもらえないかなぁと」


控えめに、お願いって目で訴えてみたら。


「お風呂なら今ちょうど準備したからいーよ」

「ほんとですか!?」


「ん、いーよ。いつも杞羽にはお世話してもらってるし」


はぁぁぁよかったぁぁ!!
先輩もたまにはいいとこあるじゃん!なんて。

< 53 / 350 >

この作品をシェア

pagetop