お隣のイケメン先輩に、365日溺愛されています。
あっ、でも待てよ。
ふと、いいことを思いついて、
急いでお風呂セットを準備して部屋を飛び出した。
向かった先はもちろん━━━━━。
「……なーに。インターホンなんか鳴らして」
「え、えっと」
「フツーに鍵使って入ってこればいーのに」
隣にいる春瀬先輩の部屋。
いちおう合鍵を持っているとはいえ、少し遅い時間なのでインターホンを押したら、面倒くさそうに扉を開けてくれた。
「あのっ、突然で申し訳ないんですけど、わたしの家のお風呂が壊れてしまって……。そ、それで先輩さえよければお風呂貸してもらえないかなぁと」
控えめに、お願いって目で訴えてみたら。
「お風呂なら今ちょうど準備したからいーよ」
「ほんとですか!?」
「ん、いーよ。いつも杞羽にはお世話してもらってるし」
はぁぁぁよかったぁぁ!!
先輩もたまにはいいとこあるじゃん!なんて。