お隣のイケメン先輩に、365日溺愛されています。
すると、肩がピクッと動いた。
お、起きてくれた??
「ん……?」
少し声が漏れて、ゆっくり目元を隠していた腕が退けられた。
そして目が開けられて、バッチリ目が合った。
まだ眠そうにしているけれど、
ぱっちりの二重で、瞳は綺麗な色をしていて。
まさに、イケメン……というか王子様みたい。
大袈裟かもしれないけれど、こんなにかっこいい人は初めて見た。
……ずっと見ていたいと思うほど、整った顔。
って、今は見惚れている場合じゃない!
ハッと我に返って、声をかけようとしたら。
「……おやすみ」
さっきまで目を開けてくれていたのに、再び寝ようとするからあわてて身体を揺する。
「えっ、えぇ!?
ちょっ、待ってください、寝ないでください!!」
すると腕をパシッとつかまれて。
「……俺いますごーく眠いの」
「やっ、だから寝る前にわたしの話を……」