お隣のイケメン先輩に、365日溺愛されています。
「……寝込み襲ってくる子の話聞くの?」
「は、はい?」
「俺、襲われそーになってるんじゃないの?」
「は、はい!?
断じてそんなつもりはございません!!」
なんでわたしがそんな危ない人みたいになってるの!?何か誤解されてる!?
「へぇ……」
「ちょっ、だから目閉じないでください!」
こっちが話しているのに、また目をつぶろうとするので必死にそれを阻止する。
「……安眠妨害」
「いや、ここで安眠するのは無理だと思うんですけど!」
こんな外でよく寝れるなって感じだけども。
「お、お願いですからわたしの話聞いてください!」
今わたしが頼りにできるのはこの先輩しかいないから、どうにかしてもらわないと。
「……んじゃ手短にどうぞ」
「迷子になりました」
「手短とは言ったけど、かなり簡潔にまとめたね」
「だって、あんまりグダグダ話すと先輩寝ちゃいそうなので」