お隣のイケメン先輩に、365日溺愛されています。
「……さっき言ったよね。
俺の言うことなんでも聞いてくれるって」
耳元で聞こえる低くて甘い声は危険なもの。
わかってるのに、まるで逃げられないような囁き。
だから、腕の中でゆっくり首を縦に振る。
すると。
「……じゃあ、杞羽の身体少し貸して」
「……へ?か、貸すって……」
「……だいじょーぶ。俺がすることに素直に反応してくれたらそれでいーから」
そのまま身体が地面からふわりと浮いた。
簡単に抱っこされて、びっくりしたし今から何が起こるのかさっぱりわからない。
「え、えっと……」
「ベッドどこ?」
「へ……っ?な、なんでベッド……」
「いーから教えて」
頭の中はハテナマークばかりで、とりあえず教えてと言われたので寝室の場所を教えたらそこに連れて行かれた。
そして、いつも自分が眠っているベッドの上に下ろされた。