きみの隣で笑っていたい

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クラス表に貼り出された自分のクラスの教室に入る。教室は緊張感に包まれていた。

知らない人がいっぱい。ただでさえ人見知りだっていうのにこんなにしんと静まり返ったようなクラスで友達なんかできるかな。

自分の指定された席に座って先生が来るのを待つ。

「ねね、この教室、静かすぎじゃない？」

「えっ、そ、それ思った！ほかのクラスは騒がしいのにね。」

いきなり話しかけられてびっくりした。

「ごめんね！突然話しかけられてびっくりしたよね。私の名前は櫻田綾芽。よろしくね！」

「私は谷川桜。こちらこそよろしくね。」

「桜ちゃんって言うんだ？かわいい名前！私のことは綾芽って呼んでね！」

綾芽…。かわいい名前。綾芽ちゃんは目がクリクリしてて、笑顔がとてもかわいい印象。

きっと、素直で純粋ないい子なんだろうな。

そんな明るい笑顔を向けられても作り笑いしかできない自分が情けなかった。