君が遺した最後の手紙は
「美結!どうだった…?」
月華が心配そうに見つめてくる。なんというか、可愛い…。
「一応大丈夫。林田くんも協力してくれてる。」
「良かった〜…私が原因で美結が委員になっちゃったから心配してたんだよ〜」
「ありがと!おかげで何とかやれそうだよ〜!」
やっぱり月華は優しいな。
「そうだ、今年の文化祭のテーマ、『未来』なんだけどそれに纏わる掲示物作るらしいよ!」
「へぇ…未来か…難しいテーマだね…」
「そうなの。どうしようかなって。クラスで案募るんだけど出てくる気がしなくて…」
「うーん、確かにそうだね…私も考えてみるよ!」
「うう…ありがとう月華…」
「うん!なんたって美結は大切な親友なんだからっ」
「親友…」
「そ!親友。」
「えへへ…ありがと。私もだよ」
「うへ、なんか照れちゃうなぁ」
「だね」
2人顔を合わせて笑った。改めて親友なんて言われるのはいつぶりだろうか。久しぶりに聞いた『親友』というワード。
やっぱりあの子のことを思い出してしまう。