My Happiness
クリアファイルから残りの紙を抜き取り机の上に広げる。

宿題は習っていない範囲、いや、正しくは、今日の授業で教えてたであろう範囲だったが、慧莉は写したノートによりスラスラと容易に解くことが出来た。



元気を消し、ベッドに飛び込む。

そして、すぐに眠りにつく。


いつもとは違う夢………。


―慧莉!

誰かが呼んでる。

男の子の声?

―約束だからな!
―うん!

女の子の声。

―絶対に忘れんなよ!
―忘れないよ!
―本当か?
―本当だよ!

嬉しそうな声。

―本当に本当の約束だ!
―本当に本当の約束ね!



二人は何を約束したのだろう。

肝心なところ分からない。
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