My Happiness

「ん~………。」


今日はいつもの朝と何かが違う。

体が軽いのだ。

息も切れていないし、涙も流れていない。


「あの夢は………。」

何故か、懐かしくて悲しい夢。


―もう一回 見たいな。

慧莉は階段を下りた。

「おはようございます!」


何も返事がない。

リビングを見渡しても誰もいなかった。

テーブルの上には一枚の紙。

“仕事のため早く行きます。”

そう綺麗な字で書かれていた。
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