My Happiness
「……………。」

―あの暴走の後に呟く言葉がそれですか…………。


一葉はそのまま眠りに入ってしまっている。

気持ち良さそうに寝る一葉の後ろで慧莉は外をボーッと眺めた。

―間宮さん達、何が言いたかったんだろう………。


と、再び教室がざわつく。

他の人と同じ様に出入口に視線を向けると山本がいた。


「なぁ、山本。」

入った瞬間に近くにいた男子が山本に駆け寄る。


「お前、織原のこと好きなのか?」

―!?!?

あまりにも率直な質問がクラス中の全員の耳に届いた。

< 19 / 41 >

この作品をシェア

pagetop