My Happiness
Ⅱ
トイレから戻った慧莉は再び机に伏せて寝ている一葉を揺すり起こす。
しかし
「ん~…………。」
なかなか起きようとしない。
「次、体育だってば!時間割変更したじゃん!着替える時間無くなるよ!」
「マジッ!?」
ガバッと一葉が起きた。
「ヤベ~、そうだった………。」
ノロノロと立ち上がり、机に掛けてある袋を持って一葉は歩き出す。
―言葉遣い直そうよ………。
やはり苦笑いで慧莉は一葉の後を歩いた。
「最悪だし!」
紛れもない。一葉だ。
体育でドッジボールをやることが決まり、慧莉の隣ですねている。
先生の笛を合図にボールが飛び交う。
2つのボールに注意を向けつつ、出来る限り行動しない。
それが二人のやり方。
一葉にボールが向かってきた。
一葉に避ける気はなく、その場に立つのみ。
ガシッ。
次の瞬間にはボールは一葉の腕の中にあった。
「チッ………。」
舌打ちをして相手の内野にボールを投げる。
一葉が投げたボールは速く、3人に当たり、地面に触れた。
面倒臭そうに一葉はまた立つ。
シュッ。
しゃがんだ慧莉の頭上をボールが通る。
そして跳んだ慧莉の下もボールが通る。
「危―」
体をまた低くする。
再びボールが慧莉の頭上を通った。
「早く当たれば良いのに………。」
相手チームの外野がボソッと呟いた。
しかし
「ん~…………。」
なかなか起きようとしない。
「次、体育だってば!時間割変更したじゃん!着替える時間無くなるよ!」
「マジッ!?」
ガバッと一葉が起きた。
「ヤベ~、そうだった………。」
ノロノロと立ち上がり、机に掛けてある袋を持って一葉は歩き出す。
―言葉遣い直そうよ………。
やはり苦笑いで慧莉は一葉の後を歩いた。
「最悪だし!」
紛れもない。一葉だ。
体育でドッジボールをやることが決まり、慧莉の隣ですねている。
先生の笛を合図にボールが飛び交う。
2つのボールに注意を向けつつ、出来る限り行動しない。
それが二人のやり方。
一葉にボールが向かってきた。
一葉に避ける気はなく、その場に立つのみ。
ガシッ。
次の瞬間にはボールは一葉の腕の中にあった。
「チッ………。」
舌打ちをして相手の内野にボールを投げる。
一葉が投げたボールは速く、3人に当たり、地面に触れた。
面倒臭そうに一葉はまた立つ。
シュッ。
しゃがんだ慧莉の頭上をボールが通る。
そして跳んだ慧莉の下もボールが通る。
「危―」
体をまた低くする。
再びボールが慧莉の頭上を通った。
「早く当たれば良いのに………。」
相手チームの外野がボソッと呟いた。