My Happiness
順位の表が貼り出されたその日。

教室に戻った私は、慧莉が倒れて、保健室で寝ていると山本君から聞いた。


放課後、私は自分と慧莉の鞄を持ち、教室を出ようとした。

「速水さん。」

後ろから呼ばれて私は振り返る。

「保健室に行くのですか?けい……織原さんの荷物を届けに。」

山本君だ。
私は返事をする代わりに頷いた。

「じゃぁ俺も一緒に行きます。」

山本君は鞄を肩にかけ、隣に並んだ。

私は無言のまま歩き始めるが、山本君も隣を無言のまま歩く。

と、思っていたが、階段まで来たとき山本君が口を開く。
< 25 / 41 >

この作品をシェア

pagetop