My Happiness
「おかあ…………とうさ…………やめ………。」

慧莉は苦しそうにベッドの上で動き出した。

「慧莉?慧莉っ!」

バタンッ!

扉の音に首を回すと、保健室から山本君が出ていくのが見えた。


「待って!」

私は鞄を持って保健室を飛び出した。

が、山本君の姿はもう見当たらなかった。
< 30 / 41 >

この作品をシェア

pagetop