My Happiness
「いつもいつも可愛くない。捨てられた女の子供が生意気なこと言うんじゃないわよ。」

クスクスと笑いながら女は髪を掴んだまま部屋を出ようとした。

「痛い!」
「だったら来なさい?」

「分かったよ!だから離せ!」


女はパッと手を離すとリビングへ向かっていった。

「くそっ!」

母さんを………母さんを…………………………………侮辱するな!



私はご飯を少し食べてからすぐに立ち上がる。

「一葉ちゃん、もう要らないの?」

「…………。」

「一葉、返事くら―」

「うるせぇ!」

「一葉!」

父さんが後ろから怒鳴ったが私は気にしないで部屋へ行った。


………慧莉。
慧莉に会いたい。
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