My Happiness
次の日、私は早めに起きて慧莉の家へ向かった。

慧莉の姿を見て、私は名を叫んだ。

「慧莉~っ!」

少し驚いた感じ。

「大丈夫?心配したんだから。」

「大丈夫!ありがとう!」


そう笑顔で慧莉が近寄ってくる。

私はニヤッと笑った。

「ねぇ。」
「ん?」
「山本君とはどういう関係?」

暫く考えた後、慧莉が出した答えは

「別に………同級生。」

予想範囲内の答え。

「“同級生”だけで追いかけるわけないでしょう。絶対に何かあるわよ!」

だって、山本は慧莉の過去を知っている。

「山本君に聞いちゃえ!」


黙り込む慧莉に一つ忠告をする。

「ちなみに慧莉、あなた有名人になってるわよ!」

「えっ!何で?」

やっぱり………。

「昨日の件!あの山本君が追いかけたって。」

「あのって?」

分かってないなぁ。

「山本君は学年1のイケメンなのよ!それに成績優秀、スポーツ万能!女子が放っておくわけないでしょ!」

「はぁ…………。」

説明されても分からない様子の慧莉。


私も正直そういうのに興味はないんだけどね。


「とにかく、女子から嫉妬されてると思うから気を付けなさい!」

「はい………。」


大丈夫。

慧莉は私が守るよ。

だから、私から離れないで。

一人にしないで。
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