My Happiness
Ⅲ
その後のドッジボールでも私達は標的にされた。
―幼稚すぎ。
山本が慧莉に近付いた。
慧莉が、ではない。
ならば慧莉が恨まれるのは理不尽だろう。
―まぁ私は喧嘩腰タイプだから仕方ないか。
そんなロクでもないことを考えながら、次から次へと来るボールを、時に避け時に受け止め、ドッジボールを進行させる。
結果は見事、勝ち。
「やっぱ一葉は強いね。」
あのグループ以外の子達は普通に接してくる。
が、
「つまらない。」
そう、誰かが呟いたのも気付いていた。
誰か、いや。
そんなの分かっている。
―慧莉の敵だ。
―幼稚すぎ。
山本が慧莉に近付いた。
慧莉が、ではない。
ならば慧莉が恨まれるのは理不尽だろう。
―まぁ私は喧嘩腰タイプだから仕方ないか。
そんなロクでもないことを考えながら、次から次へと来るボールを、時に避け時に受け止め、ドッジボールを進行させる。
結果は見事、勝ち。
「やっぱ一葉は強いね。」
あのグループ以外の子達は普通に接してくる。
が、
「つまらない。」
そう、誰かが呟いたのも気付いていた。
誰か、いや。
そんなの分かっている。
―慧莉の敵だ。