My Happiness
Ⅳ
行き場所は一つ。
喧嘩仲間のところだ。
喧嘩っつっても見境無しにするわけではない。
相手は不良ばかりだ。
そう決めている。
―………楽しいからね。
つい苦笑いしてしまう。
喧嘩時の自分を思い出せば仕方のないことだろうか。
ただ苦笑いするしかない。
「羅衣(ライ)!」
これは喧嘩仲間での私の名前。
「楼弥(ロウヤ)さん!」
これも同じく偽名。
「今日も来たのか?…………喧嘩は危険なんだぜ?」
楼弥は20代の若い男性。
髪は真っ黒でいかにも真面目そうな外見である。
「すいません……。でもこっちの方が落ち着くんで………。」
そう言うと楼弥は優しく私の頭を撫でる。
「まぁ仕方ねぇな。無理はすんなよ。もしもは俺を盾に逃げろ!」
「逃げませんよ。」
喧嘩仲間は良い。
みんな良い人ばかり。
そして私と似た人ばかり。
―多重人格者。
喧嘩仲間のところだ。
喧嘩っつっても見境無しにするわけではない。
相手は不良ばかりだ。
そう決めている。
―………楽しいからね。
つい苦笑いしてしまう。
喧嘩時の自分を思い出せば仕方のないことだろうか。
ただ苦笑いするしかない。
「羅衣(ライ)!」
これは喧嘩仲間での私の名前。
「楼弥(ロウヤ)さん!」
これも同じく偽名。
「今日も来たのか?…………喧嘩は危険なんだぜ?」
楼弥は20代の若い男性。
髪は真っ黒でいかにも真面目そうな外見である。
「すいません……。でもこっちの方が落ち着くんで………。」
そう言うと楼弥は優しく私の頭を撫でる。
「まぁ仕方ねぇな。無理はすんなよ。もしもは俺を盾に逃げろ!」
「逃げませんよ。」
喧嘩仲間は良い。
みんな良い人ばかり。
そして私と似た人ばかり。
―多重人格者。