Dangerous boy
尚太君の細い指が、私の体をまとっているモノ全てを、剝がす。

私は恥ずかしくなって、胸を隠した。

「可愛い……心。」

尚太君の舌が、首筋、胸、腕、お腹、足と次々に、私の肌を這っていく。

「はぁぁ……っ」

それが気持ちよくて、甘い吐息が出続けた。


「心。」

尚太君と一緒になった瞬間、体全部が痺れた。

「はぁはぁはぁ……」

「大丈夫?心。」

やっと一つに繋がった幸せに、私は泣けてきた。

「うん。大丈夫……」

目を瞑った私の目の滴を、尚太君が拭ってくれた。


「尚太君。」

「なに?心。」

「大好き……」

見つめ合ったその先には、二人で描く未来しかなかった。

「俺も。心が大好きだ。」


私と尚太君の肌が重なり、尚太君が動く度に、心に幸せが溢れていく。

こんな風に、優しく抱かれたのって、私初めてかも。


そんな時、環奈の一言が、頭を過った。

- 優しかったよ。尚太は基本優しいから。 -
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