Dangerous boy
私の目の前に置かれたフレンチトーストは、フワフワしていた。

「うわっ!」

まるでホテルの朝食みたいで、驚いた。

「驚いてくれた?これ、俺自慢のフレンチトーストなんだ。」

一口食べた尚太君は、うんうんと頷いている。


自分特製のフレンチトーストに、自分のお墨付き。

私は、そのお手製のフレンチトーストを、勿体ないけれど、一口食べた。

「美味しい!」

「だろう?」

ニコニコしながら、一緒にフレンチトーストを食べていると、これからもこういうのが、続くのかなぁと気持ちが、くすぐったくなった。


「尚太君は、いつも何時くらいに起きてるの?」

「いつも、この時間には起きてるよ。」

「仕事が遅く終わる割には、早起きなんだね。」

そう言えば、昨日の夜も、遅くまで起きているのだと思ったら、案外私と同じ時間に、寝ていた。

「家に帰ったら、シャワー浴びて寝るだけだからね。その分、朝早く起きて行動した方が、有意義でしょ。」
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