Dangerous boy
まだ若いと言うのに、尤もな意見。

私は残業して、家に遅く帰って来た時は、夕食もコンビニのお弁当だし、ボーっとしながら遅くまで起きている事もある。

次の日が休みだった時は、昼間まで寝ている事もあると言うのに。

尚太君は、私とは正反対に、しっかりした人なのかもしれない。


「ところで、心。」

「なあに?」

「今日、月曜日だから仕事だよね。」

「あっ、そうだ!」

尚太君とのまったりした時間の中で、仕事だと言う事を忘れそうになっていた。

私は急いで立ち上がると、オフィスカジュアルに着替える。

「へえ。」

尚太君は私を見ると、目を大きくした。

「なによ。」

「いや。いかにも、デキる女って感じ。」

この前やっと、一人前の仕事ができるようになったって言うのに、そんな事言われると、嬉しさの中に恥ずかしさが混ざる。

「それじゃあ、俺も一緒に出るね。」

「ゆっくりしていって、いいのよ。」
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