Dangerous boy
馴染みの店じゃなくて、おすすめの店?

やっぱり部長は、オジサン部長じゃなくて、カッコいい部長だ。


そして私達は、荷物を持ちながら、会社から歩いて10分程のところにあるお洒落なイタリアンに入った。

やばい。

私、こう言う高そうなお店、来た事がない。

いつもは激安のファミレスだもん。


私、お金大丈夫かな?

部長にバレないように、財布の中身をチェックしようとした。


「なに、お金の心配してるの?」

「えっ!?」

でも早速バレて、背中がビクンっと動く。

「はははっ、大丈夫だよ。新人からお金取ろうなんて、思ってないから。」

部長に笑われて、こっちは引きつるしかなかった。

部長。

それって、部長の奢りなんでしょうか。


「お待たせしました。こちらでございます。」

店員さんの案内で、奥のテーブル席に向かった。

「どうぞ。」

店員さんが軽く、椅子を引く。
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