Dangerous boy
それからまた4日経ち、部長とバーに行ってから、一週間が過ぎた。

私の中では、まだ部長へのはっきしない答えを持ちながら、頭の中では尚太君が離れなかった。


そして私は、決心した。

もう一度、尚太君に会おう。

会って、あの日の事は社交辞令。

女の子だったら、誰にでもやってるって分かれば、心置きなく部長の元へと走って行ける。


私は午後の休憩時間中、尚太君にLineを送った。

【今日、お店にいる?】

答えは案外早くに返ってきた。

【いるよ。】

【今日、飲みに行ってもいい?】

【いいよ。席、空けておく。何人?】

【一人。】

それからなかなか、返信が来ない。


そうだよね。

急に若い女が一人でって、何考えてるんだってなるよね。

私はスマートフォンを、ポケットの中に入れようとした。


その時、スマホの明りが、チカチカ光った。

何かなと思って見ると、尚太君からの返信だった。
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