甘味好き御曹司とお見合い結婚!?

 「うちってこんなに広いのね……。さて、お祖母ちゃんのほうにお邪魔して着替えなんかの準備をしなくっちゃ」

 そうして、私は昨日祖母が作り置きしてくれていた煮物や漬物とご飯で軽く朝食を済ませると昼までに病院へ行くために準備と家のことをやり始めたのだった。
 そして作業が落ち着いたころ、私はボナ・ペティへと電話を入れた。

 「すみません、理紗さん。ちょっとしばらく入院することになりそうで。詳しくはお昼から話を聞くんですが。今日はお休みいただいて構いませんか?」

 「もちろん、構わないわ。夏乃ちゃんのたった一人の家族ですもの。明日と明後日休みなさい。週末に出勤してくれたらいいから。なにかあったら、すぐ言うのよ」

 「ありがとうございます」

 職場への連絡も終えると、私は再び病院へと向かうべく家を出た。

 病院へ着いて病室を覗くとそこには元気な様子の祖母がいて、ホッとした。
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