浮気男のシンデレラ
プリンセスKの修羅場
さすが会員登録のBARは雰囲気から
してゴージャス‼金色の扉を開けると
静かなジャズが流ていた。


真紅の薔薇が入り口を飾り絵画のように見える。
沢山並んだボトルはカフェでも
何回か飾りだけの為に彩乃さんが買ってきた奴がズラズラズラ。

ン、十万のボトルが当たり前のようにデン、デン、デンと並んでいる。

陽和は、ほぼ初めましてのバーは、
オシャレ、オトナ過ぎて窓は
一面硝子張りで、夜景が飛行機から
陸地を見るような美しさだ。

ゴロゴロとした宝石がばら撒かれ
光を放ち又小さな宝石がキラキラ
と咲いている様な不思議な
光景だった。

そんなオトメちっくな雰囲気をぶち壊すように向こうから、若い男女の声がする。


《《《え━━━━っ‼》》》

「さっきの人、オーキッドの
副社長?」

《《《す━━━━ごーい‼》》》

せっかくバーテンさんが作ってくれたブルーハワイを・∵ブハッ;'.・ ゲホゴホ
「あらあら、陽和どーしたの‼」

佳代さんがお手拭きで飛び散った
ブルーハワイをフキフキ。


「ああ〜何でもかってもらいなよ。」

「ヾ( 〃∇〃)ツ キャーーーッ♡
私ビト〇ほしー
٩(>ω<*)وラッキー私エルメ〇欲しぃー。」

「あ‼お前は、不動産帝王に買って貰いなよ。」

(꒪.̸̸̸̸̸̸̸̸̸̸̸̸̸̸̸̸̸̸̸̸̸̸̸̸̨̨̨̨̨̨̨̨̨̨̨̨.̸̸̨̨꒪ )ゲホッ
今度は佳代さんがカシスオレンジを
吹き出した。
佳代さんは、何か確信したらしく
顔が徐々にに強張り目が吊り上がり鬼の形相になって皆・・・
((((ブルブル))))

佳代さんヤバ
「ちょっと見てきますね。」
陽和が小声で佳代さんと穂花に耳打ちして席をはずす。

観葉植物の背丈程あるシェフレラと
ユッカの木の間から顔をのぞかせ
見てみると、カフェにいた御曹司軍団のメンバーが勢揃い。


成程彼たちならメンバーになれると
納得する。

然し慶一道の姿が無い。
「さっきのは聞き間違いか?」

女の子の人数を人差し指で数えて
みる。
《いち、に、さん↗し↘5、678・・9》

ん?
もう一度、女の子を数える。
《123456789》
男も九人?もう一回。
《1.2.3.4.5.6.7.8.9.》やはり九人

あ、ああ、九人、九人かぁなら人数
合うよね。

慶一道は欠席か?
内心ホッとした陽和がいた。

手元を見るとユッカの木が小刻みに震えている。

「ん?地震か?」
陽和の首元から生暖かい息がかかる。
カシスオレンジの香り

《《バッ》》と振り向くと佳代さんがワナワナワナとユッカの木を掴み震えている。

ウワッ
「《《ダメッ‼》》佳代さん、
落ち着こう、深呼吸、深呼吸‼」

「吸ってースー
吐いてーハー
吸ってース
吐いてー ハー 」

然し佳代さんの鼻の穴がはち切れん
ばかりに膨らみ鼻息の音しかしない。」


「ふんーつ
ふん〜っ

ふんーつ
ふん〜つ」

遂には‼‼_`Д´_クッソォォォォォ!!と歯をギリギリ

〃佳代さんの怒りはいくばくか〃

《《あっ‼》》
こんな時に急にもよおしてきーた‼
ヤバイヤバイこんなに一気に来るもの?

ジュース飲みすぎ?
お茶飲みすぎ?

フンツフンッ鼻息荒く如何にも飛び
掛りそうなメスライオンをなだめるように何とか穂花の元まで連れ帰る。

「佳代さん突撃は待ってください。
トイレ行ってきます。
穂花、抑えててね。
ウンウン

佳代さん、我慢して下さいよ。
先生と奥様もいらっしゃいますから‼」

ウンウンと頷く佳代さんは闘争心丸出し。
佳代さんの目はサバンナで
のほほ〜んと若い女を味見している
シマウマに狙いをさだめたライオン。

暗闇で目をギラつかせている
メスライオンは、相手構わず
発情しているシマウマ狙い。


何も知らず、気にせず本脳のまま
イチャイチャ、デレデレしてい
るシマウマの逃げ切る姿は思い付か
無い。

恐らく今日と言う今日は、お気の毒にとしか思えない。

爪を尖らせ、柔らかい足のまんなかに狙いをつける。
その様子に全員が絶叫
コエエエエ━━(꒪ꇴ꒪ (꒪ꇴ꒪ (꒪ꇴ꒪ ;)エエエッー










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