浮気男のシンデレラ


それから一週間慶一道からは連絡
無し、慶一道の想いはそれだけ
なんだと諦めもついた。

そんな中、蒼太と、すれ違う時が
あり連絡先を交換した。
ありがと、弾みよく白衣に電話をいれ去って行った。

然し又一週間が過ぎた。
お昼休み、気がつくと携帯が
ポカポカしていた。

ライ〇を開くと蒼太からだった。
そこには女の子を両脇に抱えて
デレデレする慶一道が写った
写メ5枚 が、貼り付けられていた。

上から下へスクロール。
フムフム
成程ね。ふーん、¯ㅁ¯そっかー

私と居る時はこんなもりあがら
無い。お試し期間の終わりを
待つ意味が
分からない、

佳代さんの言う通りチャラくて
遊びのヤメられない男は、特定の女
を作らないがいい。

不幸な女性が増えるだけだ。




「どおしたんです?」

本社のビルから外を眺めていると、
大仏部長が声をかけてきた。
それは海外出張が終わり日本に
帰って来た時だ。

陽和に連絡して居ない。気にはなっ
ていたが時差があり、こっちが
夜の時、朝だったりで陽和と話せて
いなかった。

「え、何でもない、ちょっと電話した
い んだけといいかな?」

大仏部長は、
「じゃあ隣の部屋におります。」
そう言いながら資料をまとめて
出て行った。

「もしもし俺。」

「ああ、はい。」

「今度、日曜日合わない?
久しぶりに、食事行こうか?」

「エッ、日曜日は、出掛け
ますので急に言われも
無理ですよ。」

「ああ、そうだな‼
じゃあいつ会える?
時間作るよ。」


「えー、忙しいって聞いて
るよ。
お構いなく‼
キャバクラにも行かないと
いけないんですってねぇ〜
私にお構いなく。」

「!!!Σ(゚ロ゚!(゚ペ?)???えっ
何の事?
意味わかんにいんだけブチッ
あれ?アレ?陽和、陽和?」

それから直ぐ、⚡ピコーン

LINEで写メが貼り付けられて来た。

「ウワッ、Σ(ⓞ﹏ⓞ)!!マジカヨヨヨ!!!」

先々週のキャバクラに行った写メが
5枚貼り付けられて送られて来た。

慶一道の手から携帯がボロンと落た。
これは先々週誘われて断りきれず
行ったキャバクラ。
外国のクライアントだったから付き
合った。でも途中抜けしたはず。

大仏部長に電話してマンション迄
帰った。

誰が写メ送ったんだ?
あそこは会社関係しか、いなかった
はず・・・。

慶一道はショックで副社長の椅子
にドッカリ、落ちるように腰を下ろ
した。


写真がある以上、言い訳は通用
しない。
俺はドアに向け携帯をなげた。


エンダァァァァァァァァァァァァァイヤァァァァァァァァ
おわったワー

机の上の珈琲も右手で払い除けた。
ガッシャーンゴロゴロゴロ

その音に大仏部長が飛び込んで来た。
部長は放り投げられた携帯を拾い
思わず戻るのボタンを押した。

ポチッ
「あれ?これは、この間の?
あーりゃりゃやっちまいましたー
彼女に誤送信?」

「ち﹏が﹏う﹏‼ハメられた‼
誰かが彼女に送ったんだよ。‼

俺、終わったワ」


「あの日は、私が迎えにいきました
よね。彼女さんに、言い訳して差
し上げますよ。」


「信じないよ。同じ会社の部長の話
なんて、誰が信じる?
口裏合わせしたグルとおもうよ。

彼女に信用が無いんだよ!俺‼」


ショックを受け動けなくなった
副社長を、マンション迄送り、
事情を話し会食を社長に変わって
もらい、段取りをつけて退社した。

社長には副社長の体調不良と
だけ伝えた。






「あらあら副社長どうしました?
寝込んじゃいました?」
ふて寝する俺に部長は呆れた
声を上げた。
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