浮気男のシンデレラ
オデン🍢💛
「たっだいま〜
《《おおっ‼》》
オデン🍢か〜美味しそー˘ ³˘♡」
ニオウニオウ
「お帰りー早かっねー
パパまだだよー。」
おでんの匂いが玄関迄とどいたのだろう。
「♬おでん、♪おでん、♩おでーん。」
ママはダイニングテーブルの上の
ガスコンロに置かれた鍋の蓋をあける。
「きゃー、🐙はいってるー、
ฅ(º ロ º ฅ)オォッ!!大根も厚切り。」
「ママ手、」
「ハイハイ。」
そう言うとママはバックを放り投げ
洗面所へと消えて行った。
ママが席に着く頃パパが帰ってきた。
パパより早いママの帰還に
「おー、今日は早いな」
と声をかけて手洗いうがいをしに
洗面所へと消えた。
ビールを注ぎながらコップを回す。
妹の陽菜も風呂から上がったのだろう
ドライヤーの音がする。
暫くすると、パジャマ姿の陽菜が
「あーお腹すいた。」
と呪文の様に唱えながら現れる
食卓にドーン鍋が場所をとる、4人揃っての食卓は久しぶり。
「ママどーした?早いじゃん。」
陽菜がタコ足の串刺しにガブリと
かぶり付き
「おねーちゃんご飯‼」
とお茶碗を差し出してくる。
「自分でやれやれ‼」
ブックサ言いながらもお茶碗を受け取る。
「今日はねー、副社長が彼女に振ら
れた のよ。」
陽和はよそっていた茶碗を落としそう
になった。
「お姉ちゃんどした?」
陽菜が受け取りセーフ
「で‼ ぶっ倒れてどーなったん
ŧ‹”ŧ‹”
なんで振られたん?」
「オカワリー」
「だから、自分でヤレ。」
ママはパパにビールをそそぎながら
「先々週だったかなぁ、外国の取引先
の重役が、キャバクラに行きたいと
言われてさー、副社長仕方なく付き合
ったのよ。」
陽和は黙ってŧ‹”ŧ‹”ŧ‹”ŧ‹”ŧ‹”
ŧ‹”ŧ‹”ŧ‹”ŧ‹”
「ほらっ‼10:00頃電話あったじゃん。
帰れ無さそうだから来てくれって、」
「ああ、あの日な‼
俺もママだけじゃ不安だったから
付いていつた日か?」
「ウンウン無理やり連れて帰った
よねあの外国人。酔っ払って大変
だった 。 」
「あの外国人から謝罪の電話があって
副社長とデパートに来てくれ
お土産沢山買ってもらったよ。」
陽和は、黙ってŧ‹”ŧ‹”ŧ‹”ŧ‹”ŧ‹”
「で‼ 彼女にバレたのかー
バカだねー‘`,、‘`,、’`,、マヌケ〜」
陽菜が豪快に笑いだした。
バシッ、アイタッ
陽菜は陽和にぶたれた頭を撫で
ながら・・・
「なんで、お姉ちゃんが怒るの?」
「サッサと食べないからよ。
おでんが冷めるでしょっ‼」
「( Ꙭ)エッ‼グッグッいってるじゃー
ん。」と鍋を指さした。
「誰かが見てて写メを送ったみたい
よ。
全く七人の敵とは良く言ったものよ。」
「七人の敵?なにそれ?」
陽菜が食い下がる様に聞いてきた。
「昔の人が言ったのよ。
男は1歩家を出ると七人の敵が居る!
ってね。
どんなに慕われ、うやまれていても
七人、敵がいるって話しよ。
今は女の人にも言えることよ。」
「そうそう、俺にも七人以上いるよ、
'`,、'`,、何人いるか分かんないよ。」
「副社長に私が説明するって言ったら
同じ会社のしかも部長のはなしを
真に受けてもらえないってね。」
「彼女かたいねー。
お姉ちゃんみたいじやん。」
《《バシッ》》イテテテテゴメン
「ママは?ママはどう思うの?
パパがキャバクラ行ったら、
平気、許せるの?」
陽和はタコの足をガブガブしながら
ブスッとしながら恋子に聞いた。
「パパが・・・キャバクラ〜
行かないわよ。
でもママは行くわよ〜≧∀≦*キャハハキャハハ
(((;꒪ꈊ꒪;)))
一同
接待も仕事のうちよ﹏
何驚いてんだか‼
ママだってホストクラブとか、
おかまバーとか接待で使うわよー」
グラグラと、たぎったおでんも
一瞬で冷めそう。
「エエエエエwwwそんなビックリする?
今は女性も、平等、明治、大正、昭和
初期?三尺下がって、師の影踏まず?
ってか?
WWW
あんた達ふる〜〃〃〃」
「そ、そ、そうなか?」
ゴクッ
「ああ、〜ママ、言わない方が良か
ったんじゃない?パパ凹んでるよ。」
「大丈夫、飲みに行く時は必ず
パパが迎えに来てるじゃない。
ママみたいなヤンキーで、かなりの
悪上がり、好き好き好き言って
くれるのパパだけだし‼」
「そだな‼酒飲むと、
“まさかそこでキレる?“
って思う所で暴れ出すしな‼」
「嫌だな〜空手有段者のパパが言う?
パパね、昔女の子から迫られ迫られ
逃げてたんだから、
でもこの見てくれから空手やって
るって見えないでしょ。
優しそうでひ弱そう何だけど
脱いだらムキムキなんだよねー
さっ、パパ食べて食べて
今日は頑張ろ‼」
(๑¯ỏ¯๑)(ㅎㅂㅎ)
「ママ、娘↗ ↗の前で、何を
頑張るって言うんだよ。」
「やだぁこの子達もオ、ト、ナ、
分かっている〜わよー!(笑)」
パパのお皿に牛筋や、タコ、大根
を、入れてボコボコ、ボコボコと
ビールをコップにつぎたした。
「チイッ、娘の前で、デレデレかよ。
頑張るって何ガンバるんだよ。」
陽菜は
「あー食欲無くしたー
ご馳走様。」と言って
自分の食べたお茶碗をあらい
自室へと向かった。
ご飯2膳も食べて、オデンもタップリ
食べればお腹いっぱいでしょ。
陽和はイチャイチャする両親に、
なんか、幸せを感じていた。
ママはパパが好きだとアピールして
るしパパも凄く嬉しそう。
パパが空手の有段者なんて知らなかった。
ママにデレデレするパパは、ちょっ
とカッコイイかも。