浮気男のシンデレラ

穂花の聖バレンタインデー

蒼太は、何食わぬ顔でリビング
に戻った。

「あっ、早かったね。」
┣¨‡┣¨‡┣¨‡┣¨‡

「そっかぁーふつーうーダロ💦」
┣¨キ┣¨キ ┣¨‡┣¨‡


「ああ・・・ね。ああ‼今日は鍋
鍋だよ。
直ぐ食べる?ビール?」


ジ━━━━━━━━━━━━ッ
(´。✪ω✪。)穂花話ある?(ⓞДⓞ)エッ!?
あるだろ‼

「アハハ無い無い。┣¨キ┣¨キ」

《《あるだろ‼話せ‼》》

ジ━━━━━━━━━━━━ッ‼
(;一_一)話せ。 ∑(꒪꒳꒪;)うっ‼

\ピンポーン/\ピンポーン/\ピンポーン/
ピンポンピンポン\ピンポーン/

《《だっ‼だれ?》》


「誰でもいいだろ‼
大事な話あんだろ‼」
中々言い出せない、穂花はどう
しょうと悩み出した。

腕を組み仁王立ちの蒼太は怒り寸前
迄きているようだった。

穂花の頬を、大粒の涙が溢れた。
「蒼太、別れよう。」

ハア「なんでそんな話になる?」

「私、妊娠したの、2ヶ月だって
産みたい!
蒼太を縛りたくない。
蒼太は30迄、結婚しないん
でしょう。

独身でいたいよね。
だから迷惑かけない。
養育費も、貰わない!
だから別れる。」

\ピンポーン/\ピンポーン/\ピンポーン/
《《《うるせー待っテロ》》》

ピタッ‼

「穂花( -᷄ ω -᷅ )ふぅ➰💨
俺の子だぞ‼

穂花との子供欲しかったから
避妊もしなかった。
俺は嬉しいんだぞ!」

「蒼太 ɵ̷̥̥᷄﹏ɵ̷̥̥᷅ なんで分かった?
さすが医者どん。」

蒼太は穂花を抱きしめて頭を撫でた
「穂花、愛してる。
大事にする。
結婚しよう。」

穂花は、大泣きしながら頷いた。

「落ち着いたか?
外にジーさんバーさんが来てる
中に入れていいか?」
๑⊙д⊙๑!!

うわぁーんうわぁーん泣いていた
穂花の涙腺がピタリと止まり

「えー先生?奥様?がー
いらしてるの?」

は?奥様?
「バーさんの間違いだろ‼アハハ」

蒼太はケラケラ笑いながら穂花を、
抱きしめた。
べそかいてた穂花は、カチンカチン
に緊張していた。

ドアをあけるとドハデな服に身を
包んだレディ、ガ〇似の母親が
レモンを袋いっぱい下げて
立っていた。

1歩後ろにコレまた沢山のイチゴや
メロン、オレンジを抱えた
武蔵野先生が立っていた。

「今バーさんと話したんだが」
誰がバーさんじゃ ๑`^´๑コラ

「あ、ゴメン美代。

マサかと思うんだが穂花くん
蒼太の、その・・・
あの・・・子供・・・出来たとか?」

穂花は下を向いていたが

「あ、はい。」

穂花は申しわけなさそうに頷いた。
そして美代と航大の目を見て言った。

「蒼太さんと、格差があるのは
承知しています。

でも産みたいんです。
許してもらえませんか?

いえ、結婚反対されるのは
分かります。
私バツイチなんです。
蒼太さんには一切、迷惑かけません。

だから産ませてください。」

「穂花」
蒼太は穂花の背中を撫でて
「心配するな!」

《《な━━━にを言ってる。》》
「初孫よ‼
急いで結納よ‼

穂花さん、御両親の都合聞いて
日取りきめましょう。」

「私達は大賛成だよ。
バツイチなんて気にしないよ
今はふつーふつー」

「あら美味しそうな匂い。
お鍋って聞いてお腹空かして
来たのよ。
上がるわよ、もう家族なんだから。」


「穂花さん、今から大変よ、
お式は、何処でしょうかしら
ŧ‹"ŧ‹"ŧ‹"ŧ‹"

まあ、美味しい
お店にも負けない味だわ。
ŧ‹”ŧ‹”ŧ‹”ŧ‹” ŧ‹”ŧ‹”ŧ‹”ŧ‹”ŧ‹”

鍋の匂いが家族をつつむ、新しい
穂花の家族だ
優しい義父と義母それに
夫となる蒼太。

お腹には赤ちゃん。
今度こそ、大事にしたい穂花の
新しい家族。
コレが穂花のHappy バレンタイン
🍫💕


慶一道は朝からソワソワ
大仏部長が縦長のチョコを手渡し
して来た。

「こっ‼コレって、あの・・・」

「えッ‼旦那の勤めてるデパートで
買ったギリチョコですよ。」

「あの・・・コレだけ?」

「失礼な‼ 何が欲しかったんです?
有名なパティシエが作るチョコで
直ぐ売り切れなんですから。」


「いや、ごめん、ありがとう。
その・・・
娘さん二人いれば大変でしょ。」

「ああ、昨日チョコケーキとか
マフィンとか、クッキーとか、
やたら二人で作ってましたよ。」

「あ、ははは
僕も味見したかっ、たなぁハハッ..」

陽菜はもう山ずみ持って行き
ましたよ。

陽和も本気出して婚活頑張るとかで
とりあえずばら蒔いとけ!と
主人が言ってたんで
ばら撒き用を袋いっぱい
持っていきましたよ。

釣れたらいいんですけどね。」
ハァーハッハッハッハハッハッハッハ!
Σ(ΘДΘ;)「な、なんで・・・
本気にする人居たら
ど、どうする?」


「Welcomeですよー」
ハァーハッハッハッハ!!

「あ、副社長の、本命チョコなら
2階にはもう3箱溜まってましたよ。
マダマダ増えそう。」

「いや、その、そう言う事じゃなく
て‼・・・部長の娘さんからは
๑っ•́‧̫•̀๑無いのかな〜とか・・・」

「ꉂꉂ(ᵔᗜᵔ*)あははは
またまたァ!

娘達は彼氏ゲット狙いで
あ‼下の娘には彼氏いましてね、

問題は陽和ですよ。
もう、お友達は結婚ラッシュで、
結婚相手探さ無いと
私も安心できませんもん。」

大仏部長の声は高く通るので
ファンファーレ並に響く
社内の独身男子にも聞こえていた。


「部長の娘ブス?」

「いゃ‼ めっちゃ可愛らしい
らしいぞー二人とも。」

「へえー部長が義母なら
安心だワ」

「今度紹介してもらおー。」

「部長の娘、超美人だぞ
この間、部長迎えに来てた時
見た。」

そんな独身男子の噂を聞いたら
じっとして居られない。

浮き足立ってくる。

『陽和は、俺の彼女だ、
手を出すやつは速攻クビクビ‼』

叫びたいが叫べ無い。
部長がいる。
そして陽和の俺への怒りはまだ
収まっていない。
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