1日遅れの、おまけ。
***
*
11月11日、日曜日。
今日は朝からいい天気だ。
あたしは起きて早々、部屋着のままベッドの上に正座をしてスマホとにらめっこをしていた。
「……やっぱこれかな」
高校のクラスメートである高岡とのメッセージ画面に打った文字を読み上げる。
「ポッキーの日、おめでとう」
ここ最近ずっと、今日高岡に「おめでとう」を伝えるためにどんなメッセージを送るか考えていたけれど、やっぱりこれが一番よさそうだ。
文字だけだと味気もムードもないから、最後にショートケーキとキラキラの絵文字をつけておこう。
よし、と決意したあたしは『おはよー!』という猫のスタンプの後に、準備しておいたそのメッセージを送った。
メッセージを送って30秒くらいスマホを眺めてみるものの、既読にならない。
まだ寝てるのかな? それとも、メッセージには気づいてるけど、返事するのが面倒だからって未読スルーされてる?
そわそわする気持ちに蓋をするように、あたしはスマホを裏返しにしてベッドに寝せた。
11月11日、日曜日。
今日は朝からいい天気だ。
あたしは起きて早々、部屋着のままベッドの上に正座をしてスマホとにらめっこをしていた。
「……やっぱこれかな」
高校のクラスメートである高岡とのメッセージ画面に打った文字を読み上げる。
「ポッキーの日、おめでとう」
ここ最近ずっと、今日高岡に「おめでとう」を伝えるためにどんなメッセージを送るか考えていたけれど、やっぱりこれが一番よさそうだ。
文字だけだと味気もムードもないから、最後にショートケーキとキラキラの絵文字をつけておこう。
よし、と決意したあたしは『おはよー!』という猫のスタンプの後に、準備しておいたそのメッセージを送った。
メッセージを送って30秒くらいスマホを眺めてみるものの、既読にならない。
まだ寝てるのかな? それとも、メッセージには気づいてるけど、返事するのが面倒だからって未読スルーされてる?
そわそわする気持ちに蓋をするように、あたしはスマホを裏返しにしてベッドに寝せた。
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