目が覚めたら、君に好きって言う。
本当は、なずなと一緒にサッカーがしたい。


なずなの隣で笑うあの子みたいに、なずなとお話がしたい。


なずなをぎゅっと抱きしめたいし、なずなに「大好きだよ」って伝えたい。


だけど、僕のこの小さな前足じゃサッカーボールは蹴れなくて、短い毛じゃあの子みたいなふわふわな髪の毛は作れない。


僕はそれが悔しくて、


悔しくて、


悲しいんだ。


ネコの僕も嫌いじゃないけど、生まれ変わるならやっぱり人間がいい。

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