愛というもの~哀しみの中で~
「それはいいんだよ。俺のわがままでバイト休ませたし。1日一緒にいたかったんだ。」
「そんな…貰ってばっかり…コレも…」
胸にあるチェーンに架かった指輪を触る。
「茉莉のことこんなに好きなのに伝わってないだろ?貰ってばっかりじゃない。俺なんて茉莉を貰えたんだ。もう返さないからな。茉莉は俺のだから。だから、頼む、嫌いにならないで。」
大吾は私の背中に顔をうずめた。それがこそばくて暖かかった。
「ならないよ。それは私のセリフ。私を嫌いにならないで。なんの取り柄もない私だけど、大吾を失ったらもう生きていく気力なくなっちゃう。」
「良かったぁ、こんな親不孝な俺を知ったら家から追い出されるかと思った。茉莉に会って自分がどれだけ甘えてるか思い知らされた。」
「私は親がいて自分のことを気にかけてもらうなんて経験が全くないから大吾の苦しさは想像がつかないかな…宿題をしなさいとは言われてもそれ以外は施設の決まりを守って生活する事だけ言われてたから…」
きっと大吾には大吾の苦悩があったんだろう。
「じゃあさ、お正月帰省してみたら?喜ばれるよ。連絡も取ってないんじゃ心配してるだろうし。」
「いや、今はまだ帰らない。わがままで飛び出したから一人前になるまでは…きっと今帰っても母親に泣かれるだけな気がする。」
「そんな…貰ってばっかり…コレも…」
胸にあるチェーンに架かった指輪を触る。
「茉莉のことこんなに好きなのに伝わってないだろ?貰ってばっかりじゃない。俺なんて茉莉を貰えたんだ。もう返さないからな。茉莉は俺のだから。だから、頼む、嫌いにならないで。」
大吾は私の背中に顔をうずめた。それがこそばくて暖かかった。
「ならないよ。それは私のセリフ。私を嫌いにならないで。なんの取り柄もない私だけど、大吾を失ったらもう生きていく気力なくなっちゃう。」
「良かったぁ、こんな親不孝な俺を知ったら家から追い出されるかと思った。茉莉に会って自分がどれだけ甘えてるか思い知らされた。」
「私は親がいて自分のことを気にかけてもらうなんて経験が全くないから大吾の苦しさは想像がつかないかな…宿題をしなさいとは言われてもそれ以外は施設の決まりを守って生活する事だけ言われてたから…」
きっと大吾には大吾の苦悩があったんだろう。
「じゃあさ、お正月帰省してみたら?喜ばれるよ。連絡も取ってないんじゃ心配してるだろうし。」
「いや、今はまだ帰らない。わがままで飛び出したから一人前になるまでは…きっと今帰っても母親に泣かれるだけな気がする。」