愛というもの~哀しみの中で~
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それから大晦日まであっという間に過ぎた。
大吾と年越しをして、初詣も一緒に行った。
何もかもが初めてづくしで楽しかった。
コンビニはお正月休み関係なく営業しており私もシフトに入っていたけど、それ以外は大吾と過ごした。

ただ、クリスマス以来ずっとうちに泊まっているけど大吾はただ一緒に寝るだけでキス以外は何もしてこなかった。
実は私とはそんなに良くなかったのかな?やっぱり怖がる私は面倒くさいし、汚いって思ってるかな?
何かされればドキドキ不安になるし、されなければそれはそれで不安になる。

お弁当詰めのバイト先でおせちと言える物ではないけど簡単にお弁当箱に詰めた余り物のようなものを従業員価格で買ったけど、働き盛りの男性は良く食べるからあっという間になくなった。
その日はお正月休み最終日で、朝から昼過ぎまでバイトに入り夕方は家でゆっくりできる日だった。

バイトから帰ると大吾は出かけておりいなかった。
美代さんから簡単なレシピを少しずつ教えてもらって書き留めたメモを見ながら夕飯を何にしようか考えていた。
炊飯器は小さい2合炊きのものを大吾が結婚した先輩の家から貰ってきており、お米も自分がよく食べるからって5キロ買ってきてくれていた。

買い物行かないと作れないしなぁ。
今まで作った中で生姜焼きが気に入ってくれてたけど、それだけではお腹いっぱいにはならないみたいだし…
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