愛というもの~哀しみの中で~
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ご飯は食べていたから由実ちゃんの家に着くとまずお風呂に入らせてもらった。
何だか由実ちゃんは会ったときからいつものキラキラの笑顔はなく、どこかテンションが低めだった。
次の日がコンビニのバイトだったから朝はゆっくりだったし、なにより由実ちゃんの家からコンビニが近いから今日は少々夜更かししても大丈夫だ。

「茉莉ちゃん、もう知ってるかもしれないけど…私昌くんと寝ちゃった。ってか1回とかじゃなくて結構大吾くんがいない日はうちに泊まってる気がする。」

少しうつむき加減で元気なく由実ちゃんは言う。
私は自分の耳を疑った。
だって、私の印象では二人って結構喧嘩ばっかりしてるイメージだったのに。
でもそういえば、初めは由実ちゃん昌くんのこと結構気に入ってたんだった。

「知らなかった……って、あ、の、それって付き合ってるってことだよね?」

由実ちゃんは首を横に振る。

「たぶん昌くんはその気はなくて……前ファミレスで言ってたけど気軽にやれればそれでいいんだと思う。」

「えっ?なんでそれで由実ちゃんになるの?」

「あの日、茉莉ちゃんと大吾くんが仲直りした日に家まで送ってもらって…私から誘ったの。誰でもいいなら私でもいいんじゃない?って…」

「なんでそんなこと……」

だって目の前にいる由実ちゃんは泣きそうな顔してて、誰でもいい気軽な相手で納得してるような顔じゃない。
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