愛というもの~哀しみの中で~
その日は由実ちゃんが気になりつつも浮かれている自分がいた。
そわそわした気持ちのなか仕事を終わらせて、材料を買うと急いで帰った。

まず生クリームを電動泡立て器で泡立てるけど、意外と難しく周りに飛び散るしあれよあれよと泡立って固くなってしまった…
次に湯煎でチョコを溶かす。
これは簡単ですぐに溶けてくれた。
あとはへらで混ぜるだけだけど、へらが家にはなくスプーンで混ぜた。少しムラはあるけどそれも手作り感ということで!

あとは、カードを書いて出来上がり。
あと、プレゼントとして手袋とマフラーを買った。そればかりは手作り出来る自信がなかったから。
いつも学校に迎えに来てくれるときに寒そうにして門で待ってくれているからせめてあったかくなるものをと思ってちょっと奮発した。

すべて準備できたら、学校までの時間に空きが出来てしまった…
久しぶりに家で一人ゆっくりした時間が出来るとやっぱり淋しかった。

何となく携帯を開いて見ると、大吾からメールが届いていた。

『お疲れ様!由実ちゃんのことだけど、昌のこと好きなんだよな?やっぱり付き合ってるんじゃない?』

ん?付き合ってるのかな?違うってはっきり聞いたと思うけど…

『お疲れ様!由実ちゃんの口からははっきりと付き合ってないって聞いたよ?』

『昌に付き合ってないのかって聞いたら付き合ってるって言ってたぞ?』

んん?私の頭はハテナばかりだった。
< 155 / 350 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop