愛というもの~哀しみの中で~
『そうなの?誰でもいいんじゃないの?由実ちゃんだけ?』

『悪い、昼休み終わるわ。何となく聞いてみるよ。』

『わかった。お昼からの仕事も気をつけて、頑張ってね!』

メールはそこで一旦終わった。
私は大吾から来たメールを読み返した。
肝心のところでメールが終わったからモヤモヤ…

う~ん、それから学校までの間は落ち着かず家の掃除をした。
寒くて手の感覚がなく、あかぎれが数カ所出来てしまった。

学校に着いても携帯をポケットに入れておきいつでも着信がわかるようにしていた。
1時限目が終わり、携帯を見ると大吾からメールが来ていた。

『お疲れ様!今昌と帰って来たよ。昌は誰でもいいから由実ちゃんと付き合ってる訳じゃないらしい。最近連絡も無視されてるってへこんでる。由実ちゃんはどういうつもりで昌と付き合ってるんだろ?』

どうなってるんだろう?昌くんは付き合っているつもりで、由実ちゃんは誰でもいいうちの一人と思ってるんだ。
どうしてそうなるの?

『お疲れ様!由実ちゃんは昌くんは遊びのつもりで、誰でもいいうちの一人と思ってると思う。でも由実ちゃんは決して遊びじゃなくて、自分の気持ちを伝えたら昌くんが離れていくと思ってるよ!』

そこから休憩中に返信はなくて次の授業もモヤモヤとして頭に入らなかった…
次の休憩で携帯を見ると大吾からメールが来ていた。
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