愛というもの~哀しみの中で~
その日の夜はずっとぴったりとくっついて寝た。
少しの間も離れていたくはなかったから。誘ってるって思われるかなって思いながらも私からぎゅーってしていた。

翌朝はコンビニのバイトの日だったから朝はゆっくりで朝ご飯はご飯と味噌汁にした。
夜にチョコで朝にフレンチトーストは大吾にとっては酷だろうと思ったから。
大吾が先に家を出るのを見送って、支度をした。
携帯を開いて見てみると、由実ちゃんからメールが来ていた。

『おはよう。昨日はありがとう。私がひとりで勘違いをしていたみたいで…昌くんからため息つかれちゃったよ。でも晴れて正式にお付き合いすることになりました。今度のろけ合おうね。』

『おはよう!そして改めておめでとう!!本当に良かった。そして、本当に昨日のメールごめんね。由実ちゃんの居場所がどうしても知りたくて。でも私がお酒飲めるようになったら私でも入れそうなお店に連れて行ってね。』

『了解!たのしみだね。その前にうちにお泊りきてね。今度こそ楽しいお泊りにしよう!今日はコンビニ?』

『うん。楽しみ。今日はコンビニだよ。もう出るね。またね』

そうやってメールを終わった。
でもコンビニ行くと由実ちゃんも来ていて顔を見ると抱きしめられた。

「茉莉ちゃん本当にありがとう。きっと茉莉ちゃんが仲良くしてくれなかったら昌くんとどうにかなることもなく店員と客のままで終わってたと思う。本当に感謝してる。大吾くんにもよろしく伝えてね。じゃあ、バイト頑張って。」

言いたいことを言うと由実ちゃんは帰っていった。
私はその背中を見送って笑っていた。みんな幸せになれて本当に良かったなぁ。


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ここでお知らせさせてください。
由実ちゃんと昌くんのお話も書いてみました。
もし興味のある方はお付き合いください。由実ちゃんが主人公になっています。
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