愛というもの~哀しみの中で~
由実ちゃんたちの家も1LDKで、お風呂が広かった。私たちはお風呂の広さにまで気が回らなかったので以前の私の家よりも広くて、保温性の高い造りになっているけど由実ちゃんたちの家ほどではなかった。

物をあまり持っていなかった私は収納もあまり考えていなくて、寝室に1つクローゼットが備え付けられておりそこに2人分の洋服などを収納した。
あとは、カラーボックスを一つずつ買ってそれぞれ自分のモノを直した。

どこに何を置くかでもいろいろやってみて楽しかった。
大吾が力持ちだから『やっぱりこっちに置いたほうが良かった』って言うと、ひょいって模様変えをしてくれて助かった。
私は夜の学校がない分、夜勤がない日は料理を頑張って大吾が満足できるように試行錯誤している。
もうすぐ大吾は夜間の学校が始まるのでそれまではしっかりと作りたい。
大吾の学校はとりあえず2年課程で、ダメ元で一緒に受けた昌くんも受かり一緒に通うことになった。

私はいろいろなアルバイトをしてきたけど介護というのはすごく大変で、頭も体も使わないといけなくて家に帰るとヘトヘトだった。
ただ、コンビニに引き続き人間関係が良く働く環境は良かった。

周りの先輩方の話を聞くと職場によっては働く環境が最悪な所もあるらしく体験談を聞くとゾッとすることもあった。
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