愛というもの~哀しみの中で~
「俺も、茉莉以外の人とは幸せになれる気がしない。お互い気を付けて長生きしような。万が一の話だし、でも俺の気持ちも知っていてほしかったんだ。忘れてほしくないけどもし俺が死んでしまったらそれでも茉莉には幸せでいてほしいんだ。そのくらい愛してる。」

そう言って私にキスをしてくれた。
それからは籍を入れる日にちをどうするか話し合った。
私は日にちにこだわりがないからいつでも良かったのに大吾は『大安が良い』って調べていた。
婚姻届けも取りに行ってくれていてすでに大吾の書く欄は埋まっていた。
そして婚姻届けと一緒に大吾も指輪をプレゼントしてくれた。
普段つけれるようにとシンプルなデザインにしてくれていた。

でも婚約指輪と結婚指輪って2つもいるかな?
結婚指輪は二人でおそろいで買いにいこうって話をしたけどそうすると婚約指輪はいつつけるのだろう?
よくわからなかったけどその日から私は指輪を付けて生活をした。
思いのほか指輪って違和感があってすぐに何かにぶつかるし、何日かつけていると小さい傷がいくつかついていた。

婚姻届けの証人の欄は由実ちゃんと昌くんに書いてもらった。
そして、由実ちゃんたちの婚姻届けの証人の欄には私たちが書いた。
日にちは違ったけど由実ちゃんたちと同じ9月に籍を入れた。
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