愛というもの~哀しみの中で~
3
そして7月の終わり、あと少しで夏休みだった。その日も相変わらず授業が終わると門の前に芹沢さんはいた。
自転車を押して少し小走りで芹沢さんに駆け寄った。
「お疲れさん!さすがにもう暑いなっ!」
そう言う芹沢さんは汗をかいており少し顔が赤かった。
「お疲れ様です。暑いのに待たせてごめんなさい。あっ!そうだ!学校は明後日までで、それ以降は8月いっぱい夏休みなんです。なのでお迎えは大丈夫です。ありがとうございました。」
軽く頭を下げると芹沢さんは露骨に嫌な顔をした。
「え~、茉莉ちゃんに会いに来る口実がなくなる…夏休みはバイト?帰省したりするの?」
芹沢さんからふわっとアルコールの臭いがした。
「お酒飲んだ?顔も少し赤いです。」
「あぁ、仕事終わりに先輩に付き合ってビールを少し。俺、毎日茉莉ちゃんに会いたい。」
心なしかいつもより気の抜けた笑顔だ。酔ってるのかな?
「夏休みは昼か夜にだいたいコンビニにいますよ。私、親がいないので帰るところはないというか施設なので帰っても寝るところがありません。」
自転車を押して少し小走りで芹沢さんに駆け寄った。
「お疲れさん!さすがにもう暑いなっ!」
そう言う芹沢さんは汗をかいており少し顔が赤かった。
「お疲れ様です。暑いのに待たせてごめんなさい。あっ!そうだ!学校は明後日までで、それ以降は8月いっぱい夏休みなんです。なのでお迎えは大丈夫です。ありがとうございました。」
軽く頭を下げると芹沢さんは露骨に嫌な顔をした。
「え~、茉莉ちゃんに会いに来る口実がなくなる…夏休みはバイト?帰省したりするの?」
芹沢さんからふわっとアルコールの臭いがした。
「お酒飲んだ?顔も少し赤いです。」
「あぁ、仕事終わりに先輩に付き合ってビールを少し。俺、毎日茉莉ちゃんに会いたい。」
心なしかいつもより気の抜けた笑顔だ。酔ってるのかな?
「夏休みは昼か夜にだいたいコンビニにいますよ。私、親がいないので帰るところはないというか施設なので帰っても寝るところがありません。」