愛というもの~哀しみの中で~
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四十九日の相談に真さんが訪ねてきた。
まだ由実ちゃんがいると思っていたらしくうちに来るのを遠慮していたらしい。
いつも私に反抗して私と遊ぼうとしない恭吾だったけど真さんが来てくれたのがうれしかったみたいでべったり抱っこされていて離れようとしなかった。
「すみません、恭吾ったら。最近私に反抗ばかりで…。」
「いいんだよ。俺にとっても赤の他人じゃないんだから。可愛い甥っ子だ。」
そう言って恭吾の頭を撫でていた。
その日は土曜日で、午前中に訪ねてきたのでうちでお昼ごはんを食べてもらった。
恭吾は真さんの隣でなら以前のように沢山ご飯を食べていた。
その姿を見て、こらえていた何かが込みあがってきて久しぶりに涙が溢れた。
そういえば由実ちゃんが出産してから恭吾との二人の生活になり、あまり泣くことがなくなっていた。なのに…。
真さんは私の横に来ると私の頭を撫でてくれた。
「私、わからないんです。あとどれだけ我慢したらいいのか。」
「茉莉さんは一人で頑張ってたんだな。気づいてやれなくて申し訳ない。」
そう言われて私は首を横に振るけど、こらえきれずに声を上げて泣いてしまった。それを見て恭吾も大きな声で泣き出した。
真さんは右手で恭吾を抱き上げ、左手で私の肩を抱いて泣いている私たちを宥めてくれた。
まだ由実ちゃんがいると思っていたらしくうちに来るのを遠慮していたらしい。
いつも私に反抗して私と遊ぼうとしない恭吾だったけど真さんが来てくれたのがうれしかったみたいでべったり抱っこされていて離れようとしなかった。
「すみません、恭吾ったら。最近私に反抗ばかりで…。」
「いいんだよ。俺にとっても赤の他人じゃないんだから。可愛い甥っ子だ。」
そう言って恭吾の頭を撫でていた。
その日は土曜日で、午前中に訪ねてきたのでうちでお昼ごはんを食べてもらった。
恭吾は真さんの隣でなら以前のように沢山ご飯を食べていた。
その姿を見て、こらえていた何かが込みあがってきて久しぶりに涙が溢れた。
そういえば由実ちゃんが出産してから恭吾との二人の生活になり、あまり泣くことがなくなっていた。なのに…。
真さんは私の横に来ると私の頭を撫でてくれた。
「私、わからないんです。あとどれだけ我慢したらいいのか。」
「茉莉さんは一人で頑張ってたんだな。気づいてやれなくて申し訳ない。」
そう言われて私は首を横に振るけど、こらえきれずに声を上げて泣いてしまった。それを見て恭吾も大きな声で泣き出した。
真さんは右手で恭吾を抱き上げ、左手で私の肩を抱いて泣いている私たちを宥めてくれた。