愛というもの~哀しみの中で~
奇妙な家族ごっこをはじめて2週間が過ぎた日曜日に大吾の四十九日の法要を行い、お墓へ納骨をした。
私たちは3人、喪服を着て大吾の遺骨をもって家を出た。
これで大吾はもうここに戻ってくることはないんだと思うと胸が締め付けられた。
朝から動悸が治まらなかった。どうあがいても大吾は帰ってこないけど今日で本当にお別れだと思うと叫びだしたくなった。
真さんの車に乗って初めて大吾の実家に向かう。本来なら元気な大吾と行くはずだったのに。
家に着くと、車の音でわかったのかお義母さんが外まで出迎えに来てくれた。
「いらっしゃい。そして、大吾、お帰り。」
そういうと、お義母さんはハンカチで目を抑えて泣いていた。
お義父さんも後から出てきて挨拶をした。
「恭吾、おじいちゃんにおいで。」
って誘われるけどなかなか行こうとはせずに私にしがみついていた。
「父さん、とりあえず家に入ろうか。」
真さんに促されてみんな家の中に入った。
リビングでお茶を出されて飲んでいると恭吾も少し慣れてきたのか義両親と機嫌良くお話をしだした。
「よかったら大吾の部屋もみておいで。」
お義父さんに言われて真さんが2階の大吾が使っていた部屋へ案内してくれた。
「どうぞ入って、高校生の頃の大吾は俺にすごく反発していてこの部屋に入れてもらえなかったんだ。優等生ぶっていた俺のことを嫌っていたんだろう。小さい頃は仲良しだったのに。」
私たちは3人、喪服を着て大吾の遺骨をもって家を出た。
これで大吾はもうここに戻ってくることはないんだと思うと胸が締め付けられた。
朝から動悸が治まらなかった。どうあがいても大吾は帰ってこないけど今日で本当にお別れだと思うと叫びだしたくなった。
真さんの車に乗って初めて大吾の実家に向かう。本来なら元気な大吾と行くはずだったのに。
家に着くと、車の音でわかったのかお義母さんが外まで出迎えに来てくれた。
「いらっしゃい。そして、大吾、お帰り。」
そういうと、お義母さんはハンカチで目を抑えて泣いていた。
お義父さんも後から出てきて挨拶をした。
「恭吾、おじいちゃんにおいで。」
って誘われるけどなかなか行こうとはせずに私にしがみついていた。
「父さん、とりあえず家に入ろうか。」
真さんに促されてみんな家の中に入った。
リビングでお茶を出されて飲んでいると恭吾も少し慣れてきたのか義両親と機嫌良くお話をしだした。
「よかったら大吾の部屋もみておいで。」
お義父さんに言われて真さんが2階の大吾が使っていた部屋へ案内してくれた。
「どうぞ入って、高校生の頃の大吾は俺にすごく反発していてこの部屋に入れてもらえなかったんだ。優等生ぶっていた俺のことを嫌っていたんだろう。小さい頃は仲良しだったのに。」